チョコレートのコンテストやコンクールってどんなものがあるの?

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スポーツの世界ではオリンピックやワールドカップ、ワールド・ベースボール・クラシックなど、熱狂的なファンでなくても広く知られる世界的な大会が数多くありますね。

では、チョコレートの世界ではどうなんだろう?そんな風に疑問に思った方はいませんか?

答えは「イエス」。
勿論あるんです。

ここでは、チョコレートの世界規模の大会である「ワールドチョコレートマスターズ」と「ワールド・ペストリー・チーム・チャンピオンシップ」、そしてチョコレートに限らず洋菓子界で最高峰の大会である「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」について紹介します。

Contents

ワールドチョコレートマスターズとは?

チョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ パリ」の会場内で行われる世界最高峰のチョコレートに特化したコンクールが「ワールドチョコレートマスターズ」。
各国の予選を勝ち抜いた代表選手が、大会ごとに決められるテーマに沿ってピエスモンテ(工芸菓子)、ボンボンショコラ、パティスリーなどの作品を作り、技術、味覚、芸術性を競い合って世界一を目指します。

チョコレートに特化した、技術、味覚、芸術性を競い合う世界でも唯一であり、最高峰のコンクールです。

ワールドチョコレートマスターズ歴代日本代表

2005年(第1回)和泉光一(ASTERISQUE)、山本健(シェラトン都ホテル東京)
2007年(第2回)水野直己(洋菓子マウンテン)
2009年(第3回)平井茂雄(L’AVENUE)
2011年(第4回)植﨑義明(La Rivière de Sable)
2013年(第5回)垣本晃宏(ASSEMBLAGES KAKIMOTO)
2015年(第6回)小野林範(Chocolaterie HISASHI)
2018年(第7回)垣本晃宏(ASSEMBLAGES KAKIMOTO)
2022年(第8回)田中二朗(CALVA)

ワールドチョコレートマスターズ歴代受賞者

2005年(第1回)優勝:Pol Deschepper(ベルギー代表)
2位:Fabrizio Galla(イタリア代表)
3位:和泉光一(日本代表)
2007年(第2回)優勝:水野直己(日本代表)
2位:Yvonnick Le Maux(フランス代表)
3位:Carmelo Sciampagna(イタリア代表)
2009年(第3回)優勝:平井重雄(日本代表)
2位:Lionel Clement(アメリカ代表)
3位:Michaela Karg(ドイツ代表)
2011年(第4回)優勝:Frank Haasnoot(オランダ代表)
2位:植崎義明(日本代表)
3位:Palle Sørensen(デンマーク代表)
2013年(第5回)優勝:Davide Comaschi(イタリア代表)
2位:Marike van Beurden(オランダ)
3位:Deniz Karaca(ポーランド代表)
2015年(第6回)優勝:Vincent Vallée(フランス代表)
2位:小野林範(日本代表)
3位:Marijn Coertjens(ベルギー代表)
2018年(第7回)優勝:Elias Läderach(イリアス・ラディラック)(スイス代表)
2位:Yoann Laval(ヨアン・ラヴァル)(フランス代表)
3位:Florent Cheveau(フローレント・シェブー)(アメリカ代表)
2018年(第8回)優勝:Lluc Crusellas(スペイン代表)
2位:Antoine Carréric(フランス代表)
3位:Nicolas Nikolakopoulos(ギリシャ代表)

ワールド・ペストリー・チーム・チャンピオンシップ(WPTC)とは?

ワールド・ペストリー・チーム・チャンピオンシップ(World Pastry Team Championship)、略してWPTCとは、アメリカで2年に1度開催される国際的な製菓コンクール。

シュガーピエス(飴細工)部門、チョコレートピエス(チョコレート細工)部門、味覚部門の3部門に分かれており、3人1組のパティシエチームで各国代表が腕を競い合います。
競技期間は2日間、計13時間にも及びます。

味覚部門では9種ものガトーを製作することからも、他コンクールに比べて細工の美しさや技術より味に重点が置かれたコンテストだと言えるでしょう。

2002年から始まった比較的新しいコンクールですが、他のコンテストに出場できないとされる「M.O.F」(フランス最優秀職人賞)を取得したハイレベルなパティシエが出場できる唯一のコンテストであり、かの有名な「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」と並んで世界のトップパティシエから注目を集めている、お菓子のワールドカップとも言えるコンクールです。

WPTC歴代日本代表チームと成績

2002年(第1回)5位望月完次郎、中島眞介、喜島立也
2004年(第2回)4位朝田晋平、後藤順一、武藤修司
2006年(第3回)2位和泉光一、林正明、武藤修司
2008年(第4回)2位川村英樹、藤田浩司、和泉光一
2010年(第5回)総合優勝山本隆夫、三宅善秋、五十嵐宏
2012年(第6回)総合優勝小野林範、妹尾徹也、藤田浩司

クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリーとは?

ショコラティエだけでなく、パティシエの世界大会として有名な「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」。洋菓子界では最高峰といわれています。
その歴史は古く、第1回開催は1989年に遡ります。

各国の代表選手3名が、10時間という制限時間内で6つの課題作品を作り、総合得点で優勝を目指します。

6つの課題
氷彫刻・チョコレート細工・あめ細工・チョコレートケーキ・アイスケーキ・皿盛りデザート

前回大会の優勝国は出場しないとの大会のルールがあり、2019年の大会は強豪国フランスが出場しないため、日本チームの優勝に期待が高まりましたが、結果は惜しくも2位。

2年おきにフランスで開催されており、次回開催は2021年の予定です。

新型コロナウイルス感染症の影響で、2021年1月24日、25日に予定されておりました、「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2021」は、同年5月30日、31日に延期されることが決定しています。(2020年11月時点)
フランス本選が9月24日、25日に再延期することとなりました。(2021年2月時点)

クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー歴代日本代表チーム

1989年加藤信、望月完次郎、小林春雄
1991年杉野英実、安藤明、林雅彦
1993年稲村省三、横田秀夫、大野龍雄
1995年柳正司、及川太平、後藤順一
1997年辻口博啓、花口庄太郎、及川太平
1999年堀江新、山本光二、五十嵐宏
2001年五十嵐宏、朝田晋平、福田雅之
2003年寺井則彦、松島義典、野島茂
2005年金子浩、櫻智行、栗本佳夫
2007年市川幸雄、藤本智美、長田和也
2009年林正明、若林繁、山本健
2011年鍋田幸宏、中山和大、垣本晃宏
2013年赤崎哲朗、森山康、冨田大介
2015年中山和大、德永純司、杉田晋一
2017年山本隆夫、植﨑義明、駒居崇宏
2019年西山未来、伊藤文明、小熊亮平
2021年原田誠也、塚田悠也、赤羽目健悟

クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー歴代受賞国

1989年優勝:フランス
2位:オランダ
3位:オーストリア
1991年優勝:日本
2位:フランス
3位:カナダ
1993年優勝:フランス
2位:ベルギー
3位:ルクセンブルク
1995年優勝:ベルギー
2位:日本
3位:アメリカ
1997年優勝:イタリア
2位:アメリカ
3位:日本
1999年優勝:フランス
2位:ベルギー
3位:アメリカ
2001年優勝:アメリカ
2位:日本
3位:イタリア
2003年優勝:フランス
2位:日本
3位:ベルギー
2005年優勝:フランス
2位:オランダ
3位:アメリカ
2007年優勝:日本
2位:ベルギー
3位:イタリア
2009年優勝:フランス
2位:イタリア
3位:ベルギー
2011年優勝:スペイン
2位:イタリア
3位:ベルギー
2013年優勝:フランス
2位:日本
3位:イタリア
2015年優勝:イタリア
2位:日本
3位:アメリカ
2017年優勝:フランス
2位:日本
3位:スイス
2019年優勝:マレーシア
2位:日本
3位:イタリア
2021年優勝:イタリア
2位:日本
3位:フランス

まとめ

こうしてみると、目立つのはやはりヨーロッパ勢の実力の高さ。
ところが日本も上位に食い込むことも多く、世界と比較しても日本のチョコレート技術が高いものであることが分かりました!
ここで名前が挙がったシェフのお店もいくつか関西エリアにありますので、当メディアでも記事にしていきたいと思います。
知れば知るほど奥が深いチョコレートの世界。その魅力の一部をご紹介できたのなら幸いです。

チョコレートのコンテストやコンクールってどんなものがあるの?

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