【神戸・北野】「カファレル神戸北野本店」ジャンドゥーヤの生みの親、イタリア・トリノの老舗ブランド

【神戸・北野】「カファレル神戸北野本店」ジャンドゥーヤの生みの親、イタリア・トリノの老舗ブランド
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兵庫県のチョコレート激戦区神戸。

神戸の観光地北野にイタリアの老舗チョコレートブランドのお店があるの、ご存知ですか?
今回ご紹介するのは「カファレル神戸北野本店」。

この記事では大阪在住の筆者が実際に店舗を訪れ、公式ホームページだけでは分からないカファレル神戸北野本店の魅力を存分に説明しています。

カファレル神戸北野本店に行こうか迷っている方、ぜひこの記事を最後まで読んでみてくださいね。カファレルの魅力の虜になりますよ。

Contents

カファレルの特徴

Caffarel(カファレル)とは、1826年にイタリア・トリノ初のチョコレート会社として始まった老舗ブランドです。
その歴史は実に190年以上。古くは王室貴族御用達の店として、長年愛されてきました。

チョコレートと言えばフランスやベルギーを思い浮かべる方も多くいらっしゃるかと思いますが、イタリア北部に位置するトリノはフランスとの国境にほど近く、その影響を多大に受けたことで隠れた美食の街と言われています。

カファレルの「ジャンドゥーヤ」

カファレルのジャンドゥーヤ

ヘーゼルナッツを練りこんだジャンドゥーヤは、今やイタリアチョコレートの代表となっていますが、その生みの親はこのカファレルであったこと、皆さんご存知でしたか?

それは19世紀初頭、ナポレオン1世支配下のころに遡ります。
ナポレオンはヨーロッパの征服地に対し、イギリスとの貿易を禁止する「大陸封鎖令」を発令しました。
それによりカカオを輸入できなくなったカファレル社が、地元ピエモンテ州の名産であるヘーゼルナッツをチョコレートに混ぜたことがジャンドゥーヤの始まりと言われています。

元々は「ジャンドゥーヤ」という名前ではなく「ジャンドゥイオッティ」と呼ばれていました。
ジャンドゥイオッティはボートを裏返したような三角柱をしたピエモンテ州のチョコレートで、通常金色か銀色に着色された包みに個包装されています。
これは現在のジャンドゥーヤと同じですね。

ジャンドゥイオッティはコメディア・デッラルテ(仮面を使用する即興演劇)やカーニバル(謝肉祭)、人形劇に登場する人気キャラクター「ジャンドゥーヤ」のトレードマークである三角帽をイメージして作られたチョコレートです。
赤ら顔のひょうきんなおじさんキャラクター・ジャンドゥーヤは、トリノ人という設定のためイタリア・ピエモンテ州の首都トリノの象徴として住民にも愛されていました。

人気キャラクター・ジャンドゥーヤ
店内には人気キャラクター「ジャンドゥーヤ」の人形が

「ジャンドゥイオッティ」が「ジャンドゥーヤ」と名を変えるきっかけとなったのは1865年のこと。
その年のカーニバル(謝肉祭)の時期、ジャンドゥーヤに仮装した人々がカファレル社のジャンドゥイオッティをパレードの見物客たちにプレゼントしたのだそう。
これをきっかけに「ジャンドゥーヤ1865」として世界中に広がっていったのです。

ジャンドゥーヤ1865
包装紙にも「ジャンドゥーヤ1865」の文字が

カファレルのジャンドゥーヤは何故美味しいの?

カファレルのジャンドゥーヤが美味しい理由は昔ながらの「押出成形」という製法を守り続けているからなのです。

押出成形とは、型に流し込んで固める製法とは異なり、チョコレートを絞り出して時間をかけてゆっくり冷却し、自然に固まるのを待つという製法。

チョコレートにとって最も重要な原材料であるカカオはアフリカや中南米産の最高級品を厳選して使用しています。
また、ジャンドゥーヤの味を左右するもう一つの材料であるヘーゼルナッツは、最高級の品質を誇る地元ピエモンテ産のもの。
ピエモンテのヘーゼルナッツは「原産地証明保護制度」の「地理的表示保護(PGI)」に認められています。

ヘーゼルナッツ
地元産ヘーゼルナッツが美味しさの決め手

製品を購入する際の基準として原産地や製造方法および品質を重視するEUにおいて、地理的に区別された地域における明確な特徴を持つ高品質な農産物の価値を高め、農村地域での農業生産の多様性を促進するための規則として定められたのが「原産地証明保護制度」の「地理的表示保護(PGI)」なのです。

カファレルのおすすめ商品

ジャンドゥーヤ

言わずと知れたカファレルの看板商品、ジャンドゥーヤ。
1個から詰め合わせまで、様々な商品が売られています。

金色の包装のものがミルク、銀色の包装がビター。

味の感想をそれぞれまとめてみました。

ミルク

チョコレートに歯を立てるとするっと入っていくほどの柔らかさ。口に含むとしっかりした甘さとナッティな香りに満たされます。
噛まずに溶かすことで甘さと香りの余韻を長く楽しめるので、ぜひゆっくり楽しんでみてください。
1粒でガツンと甘味を感じたい時におすすめです。

ジャンドゥーヤ「ミルク」
ジャンドゥーヤ「ミルク」
ビター

ミルクに比べると少し硬い歯ざわり。ですが通常のチョコレートってこういうもの。
ミルクが無い分こっくりしたカカオとナッツの深みのある味わいです。
甘さ控えめですが、苦くはありません。甘すぎるのが苦手な方はこちらをおすすめいたします。

ジャンドゥーヤ「ビター」
ジャンドゥーヤ「ビター」

カファレル缶(アンティークモチーフのアソート缶)

カファレルの特徴とも言うべき可愛らしいチョコレートの缶詰。
店内に所狭しと並んでいて、まるでメルヘンワールドでした。

カファレル缶
店内には沢山のカファレル缶が

折しも私がお店を訪れたのはクリスマスシーズン。
普段は目にすることができない季節ならではの商品も並んでいました。

クリスマスのディスプレイ
クリスマスならではのディスプレイもありました

この缶を収集するコレクターもいらっしゃるとか。

サイズも大きなものから小さなものまで様々なので、大勢の人へ向けた手土産はもちろん、個人へのちょっとしたギフトにも間違いなし。
食べ終わってからも小物入れなどに使えますし、特に女性には喜ばれそうです!

可愛いカファレル缶「チョコラティーノ」
幸福のモチーフテントウムシ

また、中に詰められているチョコレートは個別に買うこともできますし、缶だけでなく包み紙も可愛いので、結婚式のプチギフトに使用するのも素敵ですね。

1粒ずつから選べます
1粒ずつから選べます。ご自身オリジナルセレクションを作ってみては?

カンパーナ、ピッコロカンパーナ

カファレルにはジャンドゥーヤだけでなく、焼き菓子も取り扱いがございます。
その中でも人気なのがカンパーナ(フォンダンショコラ)。

カンパーナ
人気ナンバーワンはカンパーナ

ジャンドゥーヤを贅沢に使用した生地を、低温で長時間かけて焼き上げた釣り鐘型のフォンダンショコラです。

通常サイズの「カンパーナ」と小ぶりな「ピッコロカンパーナ」の二種があります。
カンパーナは直径約11cm、ピッコロカンパーナは直径約7.5cm。
小ぶりとはいえ、ピッコロカンパーナは1カットのケーキぐらいの大きさがありますので、1人で食べるには十分な大きさです。

ピッコロカンパーナ
小ぶりサイズも嬉しいですね

電子レンジで15~20秒ほど温めると、中のヘーゼルナッツ粒入りのジャンドゥーヤガナッシュがとろりと溶けだし、フォンダンショコラの醍醐味を楽しめます。
また、生地もふわふわになりますので、ぜひ食べる前にひと手間加えてみてください。

カファレル神戸北野本店のカフェ情報

カファレルの国内店舗でカフェが併設されているのはカファレル神戸北野本店のみ!
ケーキをテイクアウトすることは東京のお店でもできますが、デザートプレートを楽しめるのは神戸北野本店しかありません。

ということで、カフェに行ってきましたのでレポートしていきます。

カファレル神戸北野本店があるのはその名のとおり、神戸の観光地北野はトアロードの一角。
トアロードとは、旧居留地と山手を南北に結ぶ坂道で、ホテルや工芸館、飲食店などが建ち並ぶ観光スポットです。

坂道と言っても緩やかなので、のんびり上って行くとカファレル神戸北野本店がある神戸トアロードビルが見えて来ます。

入口が少し分かりにくく感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ビルの階段を上るとお店の入口がありました。

カファレル神戸北野本店入口
こちらがお店の入口です

中に入ってすぐが持ち帰り用の商品陳列スペース、右手奥がカフェスペースとなっています。

カファレル神戸北野本店のカフェスペース
カフェスペースは10席程度です

カフェ利用の場合はスタッフの方にその旨声をかけましょう。
混み合っている場合は席が空くまで待つことになりますが、注文は先にしておけるので、ショーケースを見ながら注文します。
カファレル神戸北野本店ではケーキのテイクアウトもできるため、席に着く前に目当てのケーキが無くならないようにとの配慮だそうですよ。

ケーキのショーケース
ショーケースです

私はイートインでしか食べられないという「チョカポーネ」を注文しました。
チョカポーネとは、チョコレート、コーヒー、マスカルポーネを使用した新感覚ティラミスとのこと。

ショーケースのチョカポーネ
イートイン限定のチョカポーネ

店内でケーキを食べる場合は皿盛りデザートとして提供されるそうです。

外の看板や店内の案内を見てわくわくしながら待っていると、来ました!

主役のケーキに添えられたジェラート、新鮮なフルーツ、繊細な飴細工。
美しいデザートプレートです。

チョカポーネのデザートプレート
皿盛りデザート、美しい…!

チョカポーネのお味について、感じたことをレビューしていきますね。

一番外側にチョコレートのコーティング、次にチョコレートのムース、マスカルポーネ、コーヒークリームと続きます。

コーティングのチョコレートはつやつやで、チョコレートのムースはクリームかと思うくらい滑らか。
フォークで切り取って口に含むと、濃厚なチョコレートの中にほんのりコーヒーが香ります。

付け合わせのジェラート、私はカシスのジェラートだったのですが、複数種類がある中からシェフのお任せでチョイスされるみたいです。
酸味があってさっぱりしたカシスのジェラートは口休めに丁度良く、色合い的にも最適な組み合わせ。

全体的に柔らかめの食感ですが、土台にフィアンティーヌが使われており、ザクザクした食感のおかげで満足感が得られます。

また、個人的に良いなと思ったところは、添えられたフルーツがフレッシュだったこと。
フローズンを使っているお店も中にはあると思うのですが、ブルーベリーやイチゴなどのフレッシュフルーツが嬉しいです。

やはりイートイン限定ということもあってか、チョカポーネを注文しているお客様も多いようでした。
何にしようか迷った方はぜひ頼んでみてください。

カファレル神戸北野本店の基本情報

カファレル神戸北野本店ショップ
可愛い店内に心が躍ります
住所〒650-0003 神戸市中央区山本通3-7-29 神戸トアロードビル1F
アクセスJR「三ノ宮駅」徒歩15分、阪急電車「神戸三宮駅」徒歩11分、阪神電車「神戸三宮駅」徒歩15分、阪神電車「元町駅」徒歩12分、地下鉄「三宮駅」徒歩9分、地下鉄「県庁前駅」徒歩9分
TEL078-262-7850
営業時間11:00~19:00
定休日毎週火曜日
(12月~3月及びゴールデンウィーク、シルバーウィークは除く)
席数約10席
URLhttps://www.caffarel.co.jp/
オンラインショップhttps://www.caffarel.co.jp/
SNS /  / 
料金ジャンドゥーヤ1個200円(税抜)、カンパーナ1,600円(税抜)、ピッコロカンパーナ(2個入り)1,100円(税抜)、ケーキ480円(税抜)~ など
  • 新型コロナウイルス感染症対策のため、営業時間等が変更になっている可能性がございます。詳細は直接店舗へお問い合わせください。
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