「このチョコ、ビターだから大人向けだね」「私はホワイト派」「やっぱり定番のミルクでしょ!」
お店の棚やオンラインショップでチョコレートを選ぶとき、「ホワイト」「ミルク」「ビター」といった言葉はよく目にするもの。でも、それぞれの違いをきちんと説明できる方は意外と少ないのではないでしょうか?
この記事では、ホワイト・ミルク・ビターそれぞれの違いや特徴、味わい、おすすめのチョコレートまでをわかりやすくご紹介します。チョコ選びがもっと楽しく、そして美味しくなりますように!
原材料の違い:カカオの使われ方で分類される
チョコレートは、基本的に以下の材料で作られています:
- カカオマス(カカオ豆をすり潰してペースト状にしたもの)
- ココアバター(カカオ豆から抽出される脂肪分)
- 砂糖
- ミルク(乳成分)
- その他の香料やナッツなど
この中でも、カカオマスとミルクの割合がチョコレートの種類を大きく左右します。
ビターチョコレート(ダークチョコレート)
- 主成分:カカオマスが多く、ミルクは使われないか極少量
- カカオ含有率:一般的に60%以上、高いものは90%以上
- 甘さ:控えめまたは無糖
- 特徴:苦味とコクがあり、大人の味わい
ミルクチョコレート
- 主成分:カカオマス+ミルク+砂糖
- カカオ含有率:30〜50%程度
- 甘さ:甘みが強め
- 特徴:まろやかで誰にでも親しみやすい
ホワイトチョコレート
- 主成分:ココアバター+ミルク+砂糖(カカオマス不使用)
- カカオ含有率:実質0%(カカオ固形分としては含まれない)
- 甘さ:とても甘い
- 特徴:ミルキーでコクのある甘み、バターのような風味
味の特徴:甘さ・香り・口どけの違い
それぞれのチョコレートには、味だけでなく香りや食感にも個性があります。
種類 | 味の特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
ビター | 苦味と酸味が際立ち、カカオの香りが豊か。口どけはややシャープで余韻が長い。 | 甘さ控えめが好きな人、コーヒー好き |
ミルク | 甘さとまろやかさが絶妙で、香りは優しくミルキー。なめらかな口どけで親しみやすい。 | 子どもから大人まで万人向け |
ホワイト | 甘さが強く、ミルクやバターの香りが濃厚。とろけるようなクリーミーな口どけ。 | 甘党の人、スイーツ感を求める人 |
ビターはワインやウイスキーとも好相性。特にエスプレッソや深煎りコーヒーとのペアリングは抜群で、チョコの苦味とコーヒーのコクが絶妙にマッチします。
ミルクはそのままでも美味しく、ナッツやキャラメルとの組み合わせも抜群。ホワイトは焼き菓子やフルーツと合わせると、より華やかに楽しめます。
おすすめ商品紹介:実際に食べてわかった逸品たち
これまでに紹介した中から、各タイプのおすすめチョコレートをピックアップしました。
ビター派におすすめ:La chocolaterie NANAIRO ラ ショコラトリ ナナイロのタブレットチョコレート
島根県のチョコレート専門店、La chocolaterie NANAIRO ラ ショコラトリ ナナイロ。
一度に作るのは30kgという少量生産。1バッチ毎にナンバリングして区別しているという徹底した管理体制です。
チョコレートにはフレーバーノートが付属していて、チョコレートの味や香りだけでなく、どんな飲み物 / 食べ物と合うかペアリングのおすすめ品まで掲載されいています。
その説明書を読みながらチョコレートを味わうことできるので、初心者さんにもぴったりなチョコレートブランド。
65%以上のビターチョコレートの製造がほとんどで、季節の素材をトッピングしたものもあります。
洗練されたパッケージやチョコレート毎に異なるフレーバーノートのイラストもお楽しみいただけます。

ショコラトリナナイロさんに限らず、ビターチョコレートの中でもカカオ含有率が低めのものを選ぶと比較的食べやすいです。
私は70%台のものがちょうど良くて好きです!
ミルク派におすすめ:エクチュア「塩チョコレート ミルク」
甘いミルクチョコレートが好きな方に一度試してみてほしいのが大阪にあるチョコレートブランド「エクチュア」の塩チョコレート。
名前のとおり、チョコレートに塩がトッピングされた商品です。
甘いものと塩っぱいものって合うの?と不安になる方もいらっしゃると思います。けど大丈夫!合うんです。
一度食べれば甘さと塩気のコントラストが病みつきに…!
塩のつぶつぶのジャリッと食感もクセになる美味しさです。



見た目にはっきり分かる塩のトッピング!
甘いミルクチョコレートの中に感じる塩気のアクセントがくせになります。
ホワイト派におすすめ:ショコラティエ パレドオール「パレドオール ブラン」
大阪や東京などに店舗を構える「ショコラティエ パレドオール」。
直訳すると「黄金の円盤」という意味のパレドオールのスペシャリテは、その名のとおり金箔をあしらった丸い形のボンボンショコラです。
そのホワイトチョコレートバージョンが「パレドオール ブラン」。
パレドオールのホワイトチョコレートは特別に、自社で絞ったカカオバターを使っています。
ビーントゥバーブランドとはいえ、そこまでするのは珍しいんだそう。
そんなパレドオール ブランはカカオマス不使用にもかかわらずカカオのコクの香りが感じられ、食べるとこれまでのホワイトチョコレートの印象が覆ることでしょう。
バニラビーンズも使われていて、濃厚なカカオとバニラの香りでリッチな味わいを一度お試しください。



実は私、ホワイトチョコレートって苦手だったんです…
あんまりチョコレートらしくないというか。
でもパレドオールのホワイトチョコレートは美味しい!
他にもタブレットチョコレートなどもあるので、試してみたいです。
まとめ:あなたはどのタイプ?
チョコレートには、ただ甘いだけではない、奥深い世界があります。
- ビターは、苦味やカカオの個性を楽しむ本格派
- ミルクは、甘さとやさしさのバランスが魅力
- ホワイトは、濃厚な甘みとミルキーさでスイーツ感満点
その日の気分や合わせるドリンク、プレゼントの相手によっても、選ぶチョコは変わってきます。
あなたはどのチョコレートタイプがお好きですか?ぜひSNSのコメントやDMで教えてくださいね!