「タブレットチョコレートが好きだけど、1枚全部じゃなくて色んなチョコレートを少しずつ食べ比べてみたい」という方に朗報です!
京都にチョコレートの食べ比べを楽しめるお店を見つけました。
今回ご紹介するのは「+chocolat(プラスショコラ)」。
たくさんのメーカーのビーントゥバータブレットチョコレートを取り揃え、1欠片ずつ食べ比べができるお店です。
また、面白いのは「カカオモーニング」。カカオを使った朝食の提供がございます。
関西在住の筆者が実際に店舗を訪れ、食べ比べとモーニングの両方についてレポートしました。加えてお店の基本情報についてもまとめています。
ぜひ記事を最後まで読んで+chocolatの魅力に触れてみてくださいね。
+chocolat(プラスショコラ)とは
+chocolatは阪急「京都河原町駅」からもほど近い、京都市東山区宮川筋に居を構えるお店です。
清水寺への参道である清水坂へと続く松坂通りの脇、閑静な路地の一角という好立地。
+chocolatは下記のコンセプトを掲げています。
上質なチョコレートを、カジュアルに愉しんで欲しい
(中略)
日常のささいなひとときに、上質なチョコを+(プラス)してもらうことで、その時間がよりハッピーになる。そう信じて活動しています。
https://www.pluschocolat.net/about
とっても素敵なコンセプトですね。
気軽にチョコレートを楽しんでもらうために、タブレットチョコレートに特化する形でスタートしたこのお店。
自社でチョコレートを製造するショコラトリーではありませんが、全国・全世界から集められたタブレットチョコレートを中心に、お店オリジナルのスイーツやフードの提供があります。
カフェタイムにはチョコレートに合う日本茶、ハーブティー、お酒が取り揃えられており、ペアリングも楽しめるのも嬉しいポイント。
筆者がお店に伺った際、店主の宮原さんにお話を伺うことができました。
宮原さんのチョコレート歴は幼いころから始まり、会社員時代にはチョコレートを求めて世界にまで飛び出していたそうです。
そして2018年に+chocolatをオープン。
カウンターにずらっと並ぶタブレットチョコレートは壮観。
チョコ好きじゃなくても、沢山の可愛いパッケージにわくわくしてしまうのではないでしょうか。
これだけのチョコレートを揃えるのは、なかなか苦労も多い模様。
そのため、このディスプレイだけでもチョコレートへの情熱が詰まったお店であることが分かります。
2021年2月現在、2号店のオープンに向けて奔走中の+chocolatの動向を今後もお楽しみに!
2021年3月8日(月)に「+chocolat 御所北」がオープンしました!
それに伴い、各店舗の営業スタイルに変更があるようです。
- 宮川町でのモーニングの廃止→メニューの一部を御所北で提供
- チョコレートの購入のみは基本的には御所北で対応
- チョコレートの食べ比べはどちらの店舗でも行うが、御所北ではお店のおすすめ3種を月替わりで提供(宮川町ではこれまでどおり1種類から一人ひとりに合わせて案内可能)
特に宮川町ではモーニングが廃止になったことがこの記事とは大きく異なる点ですので、モーニングをお求めの方はお気をつけください。
カカオのモーニング
さて、ここでは冒頭でも述べたカカオモーニングのお話をしたいと思います。
モーニングを食べたい場合は、まず予約が必要です。予約方法は「+chocolatの予約方法」で説明していますので、参考にしてみてくださいね。
モーニングのメニューは定期的に入れ替わるそうなのですが、筆者がお店を訪れた際は下記のようなメニューが展開されていました。
- パンセット
- カカオパルプボウル
ここで気になったのは「カカオパルプボウル」。
どんなものか尋ねてみると、「火を通したカカオの果肉(カカオパルプ)をソース状にしてヨーグルトにかけたもの」だそうです。
「アサイーボウルのカカオ版みたいな感じです」と、とっても分かりやすい例えをいただきました。
ところで皆さん、カカオの果肉ってどの部分かご存知ですか?
カカオの実はイメージできるでしょうか?ラグビーボール形の実です。「カカオポッド」とも呼ばれていますね。
市場に流通しているチョコレートの原料になるのはカカオの実の種の部分です。
カカオの実からチョコレートを製造する過程で捨てられてしまうのがカカオの果肉(カカオパルプ)。
カカオの実を割った際、カカオ豆を包んでいる白い綿のような部分がその果肉です。
1つのカカオの実から採れるカカオの果肉(カカオパルプ)はその体積のわずかか5%ほど!
とっても貴重なものなんです。
それを聞いて、筆者はモーニングのメニューを「カカオパルプボウル」に決めました。
一般にはなかなか流通していないそうなので、ぜひ食べてみたいですよね。
こちらがそのカカオパルプボウル。
キャラメル色のソースがカカオの果肉(カカオパルプ)を煮詰めたソースです。
フルーツやグラノーラが添えられていますので、お好みでボウルに投入しましょう。
ちなみに、グラノーラにはカカオニブが含まれていますよ!
まずはカカオの果肉(カカオパルプ)のお味をしっかり堪能するために、そのままでひとすくい食べてみます。
甘酸っぱい!
カカオの果肉(カカオパルプ)はバナナやライチの風味に例えられることが多いそうですが、筆者はグレープフルーツのように感じました。
酸味強めの甘酸っぱさです。
特に調味料などは加えていないそうなので、これが本来のカカオの果肉(カカオパルプ)の味ということ。
チョコレートからは想像できない味です。ですが、この味を知ると、カカオは南国のフルーツなんだと実感できます。
カカオの果肉(カカオパルプ)のお味をしっかり堪能したら、グラノーラやフルーツをインして味変するのもおすすめ!
セルフサービスでお代わり自由の温かいお茶も付いているのも嬉しいポイント。
この日は風邪予防のブレンドとのこと。
ハーブティーのようなすっきりした飲みやすいお茶でした。
「カカオのモーニング」というと何だか朝からカロリー高そうな印象を受ける方もいらっしゃるかもしれませんが、カカオパルプボウルは体の中から健康になれそうなヘルシーな朝食でした!
タブレットチョコレートの食べ比べ
+chocolatで楽しみにしていたのが、タブレットチョコレートの食べ比べ。
カカオの産地ごとの味の違いを勉強している最中で、ぜひお店で食べ比べてみたいと思っていました。
お値段は下記のとおり。
- 1種類:350円
- 3種類:1000円
- 5種類:1500円
以降1種類追加ごとに+250円。
チョコレートは1種類5~7g(2片)ほど。
私は3種類の食べ比べをお願いしました。
好きなブランドをお願いすることもできますが、希望の味を伝えると店主のおすすめでセレクトしてもらえます。
カカオの味といえば、スパイシー、ナッティ、フルーティ、フローラルなどのように表現されますよね。
個人的にはフローラルという味がよく分かっておらず、分かるようになりたかっため、その悩みを伝えたうえでローラル系でのチョイスをお願いしました。
選んでいただいたのはこの3種。
一番左は「ホワイトカカオ」というチョコレートで、近年注目されています。
ホワイトチョコレートと似た名前ですが、まったくの別物。
ホワイトチョコレートは苦み成分である「カカオマス」が除去され、真っ白なチョコレートですが、ホワイトカカオはポリフェノールをほとんど含まないカカオ豆のことです。
いただいたのは「チョコレートナイーブ」というブランドのホワイトカカオなのですが、カカオ含有率が80%と高いのに見た目はミルクチョコレートのような淡めのブラウン。
食べてみても「これが本当にカカオ80%なの!?」とびっくりするようなまろやかさでした。
その他には「QANTO」の「CHUNCHO,70%」と「ラ ショコラトリ ナナイロ」の「Prune(プルーン)」。
小さなチョコレートの欠片も、香りを嗅いで、噛まずに口の中でゆっくり溶かして…と味わうと、全然味が違うことに気づきます。
ちなみに、「ジャスミンのような香り」をフローラルと形容することが多いようです。
ジャスミンティー、お好きな方は飲まれるかもしれませんが、一般的によく飲まれるお茶ではありませんよね。
カカオの味を分析するには、チョコレートだけでなく色んな食べ物を食べてみないと味の形容をしたり分析したりするのは難しいな、でももっと勉強したいなと食べ比べを通じて感じました。
食べ比べで気に入ったチョコレートは購入することも可能ですので、お気に入りが見つかったらテイクアウト可能かお店の方に相談してみてくださいね。
+chocolatの基本情報
- 新型コロナウイルス感染症対策のため、営業時間等が変更になっている可能性がございます。詳細は直接店舗へお問い合わせください。
+chocolatまでのアクセス
+chocolatは京都市東山区宮川筋に位置しており、清水寺や八坂神社、建仁寺、六波羅蜜寺などの観光スポットも徒歩圏内の好立地。
その立地のためかお店がある路地も風情ある佇まいです。
阪急京都線「京都河原町駅」、京阪電鉄「祇園四条」「清水五条」のどこからも徒歩10分圏内で、鴨川沿いの景色を楽しみながら歩いて来られるのも魅力のひとつ。
京町屋の店舗に可愛い暖簾が目印です。
+chocolatの予約方法
ご予約方法については+chocolatのホームページ「LOCATION」に記載があります。
メールにて連絡かFacebookの予約フォームを使用とのことですが、Facebookの予約フォームが便利だったので、Facebookのアカウントをお持ちの方はそちらの利用をおすすめします。
+chocolatはカウンターのみの大きくはないお店です。その限られた席の中からご予約のお客様のお席を確保しておられます。
行けなくなった場合などは必ず連絡をしましょうね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
チョコレートの食べ比べはお店の方のおすすめをいただけるのでチョコレートにまったく詳しくない方にもおすすめですし、モーニングのカカオパルプボウルもぜひ一度食べてみていただきたい商品です。
今回は白湯でチョコレートの食べ比べをしましたが、日本酒やお茶とのペアリングも+chocolatの魅力のひとつ。
チョコレートがお好きな方だけでなく、日本酒やお茶が好きな方、ペアリングに興味がある方にもぜひ訪ねてみてほしいお店です。
また、お昼の時間帯はチョコレートやカカオを使用したオリジナルスイーツやフードの提供もありますので、いずれはそちらについてもレポートしたいと思いますので、どうぞお楽しみに!
- 味:
- 見た目:
- 雰囲気:
- コスト:
- 接客:
小さなお店にカカオへの情熱がぎゅっと詰まったお店。店主の方とのお話も楽しかったです。
色んな楽しみ方ができそう!