スイーツ激戦区神戸。それはチョコレート専門店でも同様です。
多くのお店が建ち並ぶ中、絶対に訪れて欲しいお店のひとつが今回ご紹介する「L’AVENUE(ラヴニュー)」。
世界一に輝いたこともある凄腕シェフのお店です。
この記事では関西の筆者が実際に店舗を訪れ、公式ホームページだけでは分からないラヴニューのおすすめ商品、イートイン情報、おすすめ訪問時間帯などについて説明しています。
ラヴニューに行ってみようとお考えの方、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ラヴニューの特徴
ラヴニューは神戸北野にあるショコラトリー、パティスリーです。
オーナーシェフは平井茂雄さん。
2008年のジャパン・ケーキショー東京「トップ・オブ・パティシエ・チョコレート部門」で準優勝、2009年のワールドチョコレートマスターズ2009で優勝の座を勝ち取った世界が認めるショコラティエです。
2011年にはワールドチョコレートマスターズの主催者でもあるチョコレートメーカーカカオバリーのアンバサダーに就任。
2012年春に神戸・北野にご自身のお店であるラヴニューをオープンされました。
そして2013年からは一般社団法人日本洋菓子協会連合会公認技術指導委員の一員として名を連ねています。
また、お店を運営しながら、2015年に神戸を代表するパティシエによって発足したプロジェクト「ORIGINE KOBE(オリジンコウベ)」の一員として、書籍を出版したりイベントを企画されたりと多方面で活躍されています。
オリジナルのクーベルチュール「オールノワール」
平井シェフが出場したワールドチョコレートマスターズ2009のテーマは「オートクチュール」というテーマでした。
その課題のひとつが「オールノワール」。自身で配合比を決めてオリジナルのクーベルチュールを作成するというものです。
平井シェフが作ったオールノワールは日本語で「創造」という意味の「création」。
ワールドチョコレートマスターズで優勝した際の副賞として、オールノワールを作る権利を得た平井シェフ。
平井シェフのオールノワールはお店の基本の味としてさまざまな商品に使用できるよう、ニュートラルなチョコレートになるよう配合を考えたとのこと。
現在ではお店で使用するチョコレートの20%がオールノワールを使用しているそうです。
地元に根ざしたお店作り
世界一になるほどの実力を持つ平井シェフ。
東京で出店することもできたはずですが、西日本・神戸を拠点として選ばれた理由は何だったのでしょうか?
平井シェフはご家族やご友人が多い地元・神戸でお店を出そうと決めていたそうです。
なんでもマネージャーは奥様が担当し、経理担当はお母様、近隣ではお姉様夫妻がスコーンとバイシクル(自転車)のお店を経営されています。
オリジンコウベとしての活動も加わり、地元神戸に根ざしたコミュニティができているのですね。
ラヴニューの店内の様子
ラヴニューの店内は木の温もりを感じる暖かな内装。
入って正面はケーキやチョコレートなど、冷蔵保存が必要な商品のショーケースになっています。
道路側に面したガラスの壁沿いには常温保存できる焼き菓子などが並んでいました。
お店の一番奥にはこれまでに平井シェフが受賞したトロフィーや盾の数々が飾られていますので、ご興味がある方はぜひご鑑賞ください。
2020年12月現在、コロナウイルス感染症対策として、店内に入店できるのは3組までとなっています。
入口部分にスタッフの方が立っており、入れる状態になったら声をかけてくれますので、呼ばれたら店内に入るようにしてくださいね。
また、その際「左側の焼き菓子からご覧ください」と一応の案内はされますが、皆さん真っ先にケーキのショーケースの方に向かっていました。
特に注意等はされていなかったので問題になることはないと思いますが、可能な限りお店の方の誘導に従いましょう。
入店順にオーダーを受けているようですが、他のお客様の方が先に商品を決めてしまった場合、「お先によろしいでしょうか?」と断りを入れたうえ、あとから来たお客様のオーダーを先に通す場合もあるようです。
ラヴニューのおすすめ商品
ボンボンショコラ
ラヴニューに伺った際、多くの方はケーキをお買い求めに来ていたようなのですが、チョコレート情報メディアとしてはチョコレートにも注目していただきたいところ。
世界一のチョコレートと、平井シェフだけのオールノワールが楽しめるのはここだけですよ。
ラヴニューのボンボンショコラはアソートが決まっており、3粒、4粒、6粒、9粒、12粒の詰め合わせがございます。
それぞれに組み合わせは異なっているので、お好みのものを選びましょう。
ボンボンショコラひとつひとつの解説はショーケースには無いのですが、どういったアソートかという説明がありますので、参考にしてみてくださいね。
- VAGUE(ヴァーグ・3粒):フルーツフレーバーのアソート
- Magique(マジック・4粒):「マジック」をテーマに考案されたアソート
- Aventure(アバンチュール・6粒):薫りを楽しめるアソート
- Romance(ロマンス・9粒):フルーティーなアソート
- Grand Creation(グランクレアシオン・12粒):バランスよく組み合わせたアソート
私は「Aventure」を選んでみました。
内容はこちら。(上段左から)
- Pureté:バニラとダークチョコレートのボンボンショコラ
- Patineuse:イチジクのボンボンショコラ
- Cacahuète:ピーナッツ&塩キャラメルのボンボンショコラ
- Charme:ラムレーズンのボンボンショコラ
- Tropic:南国フルーツとココナッツのボンボンショコラ
- Essence:コーヒーとトンカ豆のボンボンショコラ
箱を開けた瞬間からふわっとチョコレートの香りに包まれて幸せ~!
薫りを楽しめる詰め合わせということで、どのショコラも芳しい香りが特徴です。
口に含んでからはもちろんですが、口に含む前にも一度香りを嗅いでみてください。
ケーキ
ラヴニューのショーケース、本当に美しいです。
入店した方は真っ先にケーキのショーケース目掛けて行っていました。
全部美味しいと思うのですが、ここでは注目のケーキ2点をご紹介いたします。
Mode(モード)
ラヴニューでぜひ一度は召し上がっていただきたいのがこちらの「Mode(モード)」。
ワールドチョコレートマスターズで優勝した時の記念作品で、もちろん人気商品です。
ミルク、ホワイト、ジャンドゥーヤの3種類のチョコレートが使われており、チョコレートのコクにアプリコットの酸味が良く合います。
こちらのアプリコット、コンポートかと思ったらソテーなんですって。
アプリコットの酸味が主張しすぎず、アプリコットそのものの風味がしたのはそのためでしょうか。
ムースやクリームを使用しているであろうこの作品、軽い口当たりなのですが、土台がしっかりしていて食べ応えがあります。
ちょっぴりざくざくした食感があるなと思っていたのですが、チョコレートブラウニーの生地にヘーゼルナッツのヌガーが盛り込まれているそうです。
チョコレートとナッツのコクとアプリコットが奏でるハーモニーをお愉しみください。
L’hymne(リーム)
グラサージュが美しいリーム。
クチコミでも絶賛されている方が多い逸品です。
チョコレートムースに西洋なしのコンポート、トンカ豆のクレームブリュレを組み合わせたケーキで、さっぱりとした洋なしと、シナモンのようなトンカ豆の香りが絶妙にマッチ。
こちらのケーキは後述するカフェでいただいたので、断面の写真を撮ることができなかったのですが、フォークを入れると六層にも重なった芸術的な中身が顔を出します。
土台部分はザクザクとした食感があるのですが、口当たりがまろやかで、何だろうと思っていたらガナッシュにフィアンティーヌが入っているそう。
リームが一番好きとおっしゃる方も多い珠玉の一品。ぜひお試しくださいませ。
ラヴニューのカフェ情報
ラヴニューの店内にはイートインスペースはありません。
代わりにイートインスペースとして提供されているのが平井シェフのお姉様ご夫婦が営んでいる「SPARK」というスコーンと自転車のお店です。
持ち帰らずに食べたい場合は、ケーキを注文した時か会計の時にカフェを利用したい旨をスタッフの方に伝えましょう。
その場でSPARKに電話し、カフェが利用できるか確認してもらえます。
カフェ利用が可能な場合、お店の場所が書かれた紙を元に道順を説明してもらえます。
歩いて5分程度の場所なので、そう遠くはありません。
ただし、カフェを利用する場合はチャージ料100円とワンドリンクオーダーが必要です。
了承できる方のみご利用くださいね。
ちなみに、通常SPARKは営業時間が12時からとなっています。
12時前でも状況によってはカフェ利用に応じていただけますが、12時を過ぎてからの方がご迷惑でないかもしれません。
ラヴニューの基本情報
住所 | 〒650-0003 兵庫県神戸市中央区山本通3-7-3 ユートピア・トーア1F |
アクセス | JR「三ノ宮駅」徒歩15分、阪急電車「神戸三宮駅」徒歩11分、阪神電車「神戸三宮駅」徒歩15分、阪神電車「元町駅」徒歩12分、地下鉄「三宮駅」徒歩9分、地下鉄「県庁前駅」徒歩9分 |
TEL | 078-252-0766 |
営業時間 | 10:30~19:00(日・祝 ~18:30) |
定休日 | 水曜日 (火曜日不定休) |
席数 | ー(「ラヴニューのカフェ情報」を参照) |
URL | http://www.lavenue-hirai.com/ |
オンラインショップ | http://boutique.lavenue-hirai.com/ |
SNS | |
料金 | ボンボンショコラ4個入1,400円(税込)、ケーキ1個440円(税込)~ |
- 新型コロナウイルス感染症対策のため、営業時間等が変更になっている可能性がございます。詳細は直接店舗へお問い合わせください。
ラヴニューまでのアクセス
ラヴニューに向かうには、トアロードを目指しましょう。
「北野工房のまち」を通り過ぎ、イタリアのチョコレート専門店「カファレル」が入っているピンク色の外観をした「神戸トアロードビル」が目印です。
神戸トアロードビルがある交差点を左に曲がるとすぐにラヴニューが見えてきますよ。
ラヴニューとカファレルをはしごするのも楽しそう!
ラヴニューのおすすめ訪問時間
超人気店であるラヴニュー。
日によっては開店後1時間もすれば行列ができてしまいます。
人気のケーキは開店後2~3時間で売り切れてしまうことも。
たくさんの種類の中からケーキを選びたい、絶対に食べたいケーキがある、という方は開店少し前に到着するようお店に伺うのがおすすめです。
曜日や時期にもよるかもしれませんが、開店前から数組のお客様がお店が開くのを待っている場合もあります。
私がお店を訪れたのは平日でしたが、開店前にも関わらず3組のお客様が待っておられ、開店後もすぐに新たなお客様がいらっしゃっていました。
ただし、すぐに行列ができるような雰囲気ではなかったので、開店時間丁度ぐらいでしたら数分待てばお店に入れるかと思います。
列ができてくるようになった場合、お店の方が列を整理されるとは思いますが、ラヴニューの周りは行き交う方も多いため、通行の妨げにならないように注意しましょうね。
ラヴニューの休業日について
ラヴニューは基本的に水曜日がお休みで、不定期に火曜日がお休みななることがございます。
「行ってみたらお休みだった!」ということがないよう、営業日カレンダーをよく確認しましょう。
公式ホームページに営業日カレンダーがありますので、そこから確認してみてくださいね。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
一向に途切れない行列から、その人気ぶりが伺えるラヴニュー。
神戸の方だけでなく、全国にそのファンは多いのではないでしょうか。
折角お店に伺うのだから、楽しみたいですよね。
お近くの方も遠くの方も、ラヴニューを初めて訪れる際の参考になれば幸いです。
- 味:
- 見た目:
- 雰囲気:
- コスト:
- 接客:
ケーキも美味しいんですが、チョコレートも本当に美味しい!おすすめです。