本日紹介するのは、「レ・プティット・パピヨット(Les Petites Papillotes)」。
こちらは、フランス人ショコラティエのオーナーが日本・大阪で開いたお店です。
フランスと言えばチョコレートの本場!
それだけでも期待に胸が高鳴ります。
この記事では関西在住の筆者が実際に店舗を訪れ、公式ホームページだけでは分からないレ・プティット・パピヨットの魅力に迫ります。
レ・プティット・パピヨットに行こうか検討中の皆様、お店の魅力をたっぷりと記載しておりますのでどうぞ記事の最後までお愉しみくださいませ。
レ・プティット・パピヨットの特徴
レ・プティット・パピヨットはフランス人オーナーシェフであるテディ・クロシャールさんが2012年に開きました。
店舗マネージャーを奥様の恵さんが務められ、夫婦二人三脚で始まったお店です。
海外ショコラティエの日本進出も進んでいるとはいえ、どうして首都・東京ではなく関西地方の大阪に出店したのでしょうか?
それはクロシャールさんの奥様、恵さんのご出身が大阪だったとのこと。
当初はパリ近郊のご自宅でチョコレートを作り、オンラインで販売していたのですが、実店舗を持つにあたって大阪で開店することを決めたそうです。
パリから日本へ!
国内でも活動拠点を動かすということはとてつもないパワーが必要だと思いますが、海外から日本へとなると、色々ご不安な点もおありだったのではないでしょうか。
それでも大阪での開店を決めた理由のひとつに、当時大阪にはまだチョコレート専門店が少なかったからという理由もあったそうです。
パピヨットとは?
「レ・プティット・パピヨット」って、日本人からすると耳馴染みの無い言葉に聞こえますね。
直訳すると「小さなパピヨット」という意味になるようです。
では次は「パピヨットってなぁに?」ですよね。
パピヨットとはフランス語で、「お菓子の包み紙」、「包み焼きした料理」、「骨付き肉料理で骨の先につける紙飾り」などの意味があるようですが、お店のイメージには合いませんね。
一番イメージが近いのは、フランスでクリスマスの前の時期に食べられるお菓子のことを指す「パピヨット」でしょうか。
パピヨットとは、キラキラした包装紙にくるまれた一口サイズのチョコレート菓子で、包装紙の中には一緒にメッセージが書かれた紙が入っています。
フランスのリヨン生まれのお菓子で、その成り立ちに関する言い伝えはいくつかあるよう。
お菓子屋さんの見習いの男の子が好きな女の子に気持ちを伝えるために、メッセージを書いた紙にお菓子を包んで渡そうとした、ということがいずれも共通するエピソードです。
レ・プティット・パピヨット店内の様子
レ・プティット・パピヨットは道路に面した部分がガラス張りとなっており、真っ白な壁に深い青緑色のひさしが映えて印象的です。
お店の中は入って右手がボンボンショコラ、タブレットチョコレート、ケーキのショーケースになっています。
左手はカフェスペースになっており、ショーケースとカフェを区切るように焼き菓子やアソートチョコレートの陳列台が。
レ・プティット・パピヨットの商品ディスプレイはきっちりと整列されており、無駄なものが省かれた美しさを感じます。
タブレットチョコレートの棚も見やすく整理されているのが分かりますね。
店内も非常にシンプルで清潔感のある造り。
壁に掛けられたチョコレート専門店らしいイラストは最近仲間入りしたばかりだそうですが、きっちりした店内に映え、ほっとする抜け感が演出されています。
レ・プティット・パピヨットのおすすめ商品
ボンボンショコラ(ボンボンドゥショコラ)
レ・プティット・パピヨットのボンボンショコラの見た目は非常にシンプルです。ですがそのため整然と並ぶ様は美しい…!
シンプルさが一周回って個性になっている気がします。
私のカメラ技術ではその美しさを皆様に紹介しきれないので、ぜひ一度お店に足を運んで実感していただきたい!
用意してあるお味の種類も沢山。
箱詰めは4個から可能です。
どれにしようか迷って迷って4粒選んだのですが、家に帰って同封された説明書きを見てみると、ボンボンショコラはいくつかの分類に分けられるようです。
独自に補足説明を付けると下記のような感じでしょうか。
- SO CLASSIC:上質な素材を使用したボンボンショコラ
- TRADITION:伝統的な正統派ボンボンショコラ
- THÉ:お茶を使用したボンボンショコラ
- PRALINÉ:プラリネを使用したボンボンショコラ
また、これ以外にも季節限定ショコラがいくつか用意がございます。
中でも「ヴァニーユ」というバニラビーンズを使用したボンボンショコラはシェフのイチオシだそう。
確かに、食べるとミルクチョコレートのようなまろやかさと甘味なのですが、バニラビーンズ特有の甘い香りが特徴的でした。
ぱっと見のデザインが似ているので、間違えないよう同封されるリーフレットを見てどの味か分別しながら食べてくださいね。
ケーキ
ケーキのショーケースにも多くの種類が並んでいます。
ボンボンショコラと同じく、装飾は控えめ。
四角、丸、三角と、シンメトリーなケーキが多く、洗練された現代的な美しさを感じさせる風貌です。
ケーキは人気商品と言われる「アングレーズ」をいただいてみました。
ピラミッド型のケーキの上からホワイトチョコレートが流れる様子は富士山のよう。
ピストレされたチョコレートのコーティングの中にはビターチョコレートのムースとアングレーズソース(バニラビーンズのソース)が入っています。
ケーキにフォークを刺してみると、中からムースに包まれたアングレーズソースがとろりとあふれ出ます。
また、このムースがチョコレートコーティングと対照的に非常に柔らかく、口に含むとすっと溶けていきました。
軽い食感でしつこく無く、食べやすいケーキだと思います。
こちらのケーキですが、某アイドルグループが大阪に来られた際に召し上がられたそうで、その件についての問い合わせも多かったとのこと。
カレ
タブレットチョコレートも多く取り揃えられていますが、ちょっとずつ色んな味を楽しみたい方におすすめなのが「カレ」。
薄い正方形のチョコレートの詰め合わせです。
産地別のカカオを楽しめるビターチョコレートのアソート「カレ」と、ミルクチョコやホワイトチョコのアソート「カレモン フリュイ」、チョコレートの中にビスケットが入ったアソート「マチュピチュ」があります。
チョコレートそのもののお味を楽しみたい方には「カレ」がおすすめ。
「カレ」には下記の5つのチョコレートがパッケージされています。
味の解説は不肖ながら私の所感をお送りします。
- ガーナ66%:日本のチョコレートでもっともよく使われているのがガーナ産のカカオ。酸味、苦味、渋みのバランスが取れていて食べやすく、非常に馴染みのある味です。
- メキシコ66%:口当たりはマイルドですが、ほのかに酸味を感じるお味。
- エクアドル70%:独特のフローラルフレーバーと渋味が特徴。チョコが溶け切ったあとも適度な渋味が舌の上に残ります。
- ドミニカ共和国70%:ドライフルーツのような甘酸っぱい香りが。口に含むとほんのりした酸味と甘味が同時にやってきます。
- タンザニア70%:新鮮なフルーツのようなみずみずしい香り。渋味はほぼ無く、酸味も控えめ。軽い口当たりなのでパクパク食べてしまえそう。
中でもメキシコ産のカカオは輸入量が少なく、とっても貴重なカカオなんです。
賞味期限がボンボンショコラに比べると長めなのも嬉しいところ。
正方形のチョコレートを半分か4等分に割ってじっくり吟味しながら食べるのがおすすめです。
レ・プティット・パピヨットのイートイン情報
レ・プティット・パピヨットはお店の半分ほどのスペースがイートインとなっています。
お席の数は約12席。
テーブルが3つと、カウンター席がございます。
イートインを利用する場合は先にレジで会計をして、その際イートインしたいことを伝えましょう。
ドリンクのメニューを渡されますので、ドリンクを選んでから席に着いてくださいね。
また、季節によってはアイスクリームやイートイン限定のパフェも用意があるようです。
パフェの提供は金土日祝限定品だそうなので、注意しましょう。
土日は混雑することが多いと思いますので、イートインを利用したい方は開店直後が狙い目です。
レ・プティット・パピヨットの基本情報
住所 | 〒550-0003 大阪市西区京町堀1-12-24 オ・ミルズ京町堀1F |
アクセス | Osaka Metro四つ橋線「肥後橋駅」7号出口から徒歩6分 |
TEL | 06-6443-7875 |
営業時間 | 11:00-20:00(日祝は19:00まで) イートインスペース:19:00まで(LO18:30) |
定休日 | 月曜日、火曜日 |
席数 | 約12席 |
URL | https://www.lespetitespapillotes.com/ |
オンラインショップ | https://www.lespetitespapillotes.com/online-shopping/ |
SNS | / / |
料金 | ボンボンショコラ1個270(税込)円~、ケーキ470円(税込)~、カレ1,500円(税込)、タブレットチョコレート720円(税込) など |
- 新型コロナウイルス感染症対策のため、営業時間が変更になっている可能性がございます。詳細は直接店舗へお問い合わせください。
レ・プティット・パピヨットまでのアクセス
Osaka Metoro 肥後橋駅からも徒歩6分という好立地。
西船場公園の目の前で、道路脇に出された看板が目印です。
レ・プティット・パピヨットは市街地のお店には珍しく、駐車場と駐輪場の用意がございます。
駐車場は2台、駐輪場は3台停められますよ。
お近くには人気パティスリー「Seiichiro,NISHIZONO」や当メディアでも紹介した「パティスリー・ショコラトリー ソリリテ」もございます。
自転車でチョコレート巡りも楽しそう!
まとめ
いかがでしたか?
レ・プティット・パピヨットについて、詳しくお届けしました。
フランス人シェフの作るチョコレートを堪能できる貴重な場所。
開店早々、自転車に乗ったお客様がやってくる、地域に愛されるお店です。
ボンボンショコラは平均的な価格かと思われますが、400円台のケーキがあったり、1,000円を切るタブレットチョコレートがあったりして、他店に比べて価格が若干抑えめな気もします。
ケーキの美しさも特徴的かと思いますので、デザイン好きな方にもぜひお店に行ってみて欲しいです。
お店の方に店内の撮影可否をお伺いしたところ、基本的にはOKだけれども、工房(キッチン)は写さないようにとのことでした。
撮った写真をSNSへ投稿することやブログで紹介することは問題無いそうですが、工房が映らないように配慮しましょう。
- 味:
- 見た目:
- 雰囲気:
- コスト:
- 接客:
他のお店とは少し違ったデザインのケーキが魅力的。可愛いというより、都会的で洗練された美しさを感じます。